命がけで戦って、今日も世界を守るものがいる!
危険な敵から宇宙を救ってきた、12人のスーパーヒーロー!
悪のワーム、ネイティブを殲滅した仮面ライダーカブト。
大神官ガジャを倒し、主要なネガティブを壊滅させたボウケンジャー。
平和になった地球を飛び出し、再び向かうは宇宙の果てのロイヤルワンダープラネット。ロイヤルワンダー学園に、またもやプレシャス反応が!
かくてミッションは開始されたが、天道はふたご姫と衝突、ふたりの「学園仲良し計画」を全否定してしまう。
そんな中、ファンゴとレインが急接近? それを見守るは、「ノブレス・オブリージュ」の絆で結ばれし、宇宙を越えた友。
神代剣と、プリンセス・エリザベータの二人だった!
――天の道を往き、総てを司る!
「友達」って、何なんでしょうね?
以前、かれこれ4,5年お付き合い頂いてる身内(と、いきなり友達とは違う単語を使う自分ですが、人生的に大先輩なので気軽にトモダチ♪とは言えないわけでゴニョゴニョ)に、「仮面ライダーとふたご姫の接点がわからない」(大意)と真面目に聞かれたことがあります。お互い酔っ払ってたけど。
自分もそう思います。完。
……そうじゃなくて。
特撮ファン歴の浅い自分には、昭和時代のライダーは分かりませんが。
平成ライダーとの、とりわけ白倉伸一郎プロデューサーの作られるライダーとの接点なら、分かります。
2003年に放映された、白倉P&井上敏樹さんの作品『仮面ライダー555〈ファイズ〉』。
その登場キャラに、《仮面ライダー913〈カイザ〉》草加雅人〈くさか・まさと〉という超問題人物がいましてね。
当初こそ人の良さそうな仮面を被るも、その実、彼の言うことは嘘ばかり。「俺のことを好きにならない奴は邪魔なんだよ」と、主人公《仮面ライダー555》乾巧〈いぬい・たくみ〉に牙を剥いてばかり。
せっかく和解したふたりを仲違いさせることなど、人間関係を引っ掻き回し破壊することにかけては誰も右に出ません、いや誰も出たくないだろうけど。
そんな彼がついた嘘に、こんなものがあります。自分を陥れたのではないかと疑う主人公に、彼はしれっとこう言ったのです。
「俺と君は友達というわけではないが、少なくとも一緒に戦ってきた仲間だろ?」
さて。
「友達」と「仲間」の違いって、何でしょう?
……大体なら、分かります。一緒に遊ぶ仲なら友達で、共に仕事とかする相手が仲間。あれ、でも遊び仲間とも言うし、広義の友達が仲間? 仲間>友達?
何にせよ、自分にはずっと引っかかっていた、草加の名言の一つなのです。
最後まで巧を拒絶し、敵怪人オルフェノクに妄執し続けた草加に訪れたラストシーン。そこで彼を必死に探していた巧の中では、少なくとも「一緒に戦ってきた仲間」にはなれたんじゃないか。そう思ったりもしますが、これは余談。
そして、2006年。白倉Pが担当した『仮面ライダーカブト』。
そこで登場した、巧や草加の後輩ライダーたる、天道と加賀美は。自分の引っかかりに、明確な答えをくれました。
友達という言葉を嫌う天道、その真の意味を知る加賀美。
友達じゃないと言い合いながら、一年かけてふたりが築いた絆の答え。
同じ道を往くのは、ただの仲間に過ぎない。
別々の道を共に立って往けるのは……
そんな彼らの「友達」観を。
「目指せ友達100万人」、「学園仲良し計画」を推し進めるふたご姫は、どう思うのでしょうね?
それを知りたくて、自分はこのクロスオーバーを書いてみたわけです。以上、前置き終わり。
というわけで、遅ればせながらこんにちは。コレ書いた著者・馳川HTB<Hasegawa eichi_Tie_Be>です。
この小説は、2007年3月18日に、ふしぎ星の☆ふたご姫オンリーイベント『プリンセス☆フェスタ4』にて発行……出来ず落とした作品『仮面ライダーカブトGyu2!』を再執筆し、Web公開したものです。っていうかもう二ヶ月以上も経ってますよ時間かけ過ぎですよ切腹ぐふっ。
……タイトルだけ見ると何が何やらですが、とりあえず時系列的には前作『
仮面ライダーカブトGyu!』の続編っぽいものです。
そして前作と同じく、『ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!』と『仮面ライダーカブト』、および『轟轟戦隊ボウケンジャー』のクロスオーバー作品になっております。ゲスト出演もいっぱいいますが。
そして、本編の時間軸について。
『カブト』と『ボウケンジャー』については、最終「決戦」後です。最終「回」後じゃないので、天道がパリに豆腐を買いに行く前。そして何より、明石が宇宙に旅立つ前の話になります。
『Gyu!』は、49話と50話の間。ビビンと和解した直後、ブラッククリスタルキングとの決戦を描いた最終三部作直前のお話になります。
前作を上回る長編ですが、よろしければお付き合いくださいませ。
なお、文章中で〈〉に囲まれた部分は「ルビ」としてお読みください。<ruby>タグを使うと改行がどうしてもズレてしまうので、この処置を取らせていただきました。ご了承ください。
一方《HENSHIN》や《合体シフトON!》は、バックルなどの機械音声です。《仮面ライダーカブト》や《ダイボウケン》など、作品内の用語・固有名詞に使われることもあります。ああ、我ながらややこしい……
最後に。
本コンテンツのフォーマットは前作同様、

さんのHTMLデザインファイルをお借りして製作いたしました。心より御礼申し上げます。