「今はこれが精一杯」な、同人誌未満ペーパー以上の
ネタ本(Web版)

ネット版 フレッシュプリキュア!
オールプリキュア(スーパー)スピンオフ

 File.1 陳情! よにんでプリキュアSplash☆Star

 File.2 陳情! なかよしKCDX スプラッシュスター第2巻

 File.3 陳情! りんちゃんだってキャラリートがほしい!!

Web版追記・簡単な登場人物紹介

桃園ラブ《キュアピーチ&キュアエンジェル》(CV:沖佳苗)
区立四つ葉中学校2年。愛のプリキュアに変身する。明るく元気でお節介な典型的ヒロインだが、実は精神的に脆いという弱点が。美希、祈里とは幼馴染み。口癖は「幸せ、ゲットだよ!」。

蒼乃美希《キュアベリー》
(CV:喜多村英梨)

芸能学校・私立鳥越学園中等部2年。希望のプリキュアに変身する。自信家かつ努力家、冷静で思慮深く、他人以上に自分に厳しい苦労人。口癖は「あたし、完璧!」。

山吹祈里《キュアパイン》
(CV:中川亜紀子)

ミッションスクール・私立白詰草女子学院中等部2年。通称「ブッキー」。祈りのプリキュアに変身する。ちょっと引っ込み思案な、天然兼腹黒担当? 口癖は「私、信じてる!」。

東せつな《キュアパッション》
(CV:小松由佳)

区立四つ葉中学校2年。かつてはラビリンス三幹部の一人・イースだったが、幸せのプリキュアとして生まれ変わった。改心後は桃園家に居候中。口癖は「精一杯、頑張るわ!」。

ウエスター/西隼人
(CV:松本保典)

ラビリンス三幹部の一人。登場当初は筋肉質で硬派なイケメンと呼ばれていたが、今や立派なコメディリリーフ。転生したイースがプリキュアになった後も、彼女を「イース」と呼び続けている……

サウラー/南瞬
(CV:鈴村健一)

ラビリンス三幹部の一人。耽美系の妖艶なイケメン。相方のウエスターとは対照的な頭脳派で、冷酷な作戦を躊躇なく実行する。ウエスターに比べ、イースのことを引きずってはいないようだが……
ちなみに声優の鈴村健一さんは、元ネタのオールライダー超スピンオフにも本人役(実況・鈴村健一)として出演されています。解説・鳴滝は一応鳴滝として出てるのに、鈴村さんだけ素で。

 ――以下、ストックしてる「オールプリキュア超スピンオフ」ネタ。

 こんな感じで。ああ、ライダー・ファッション・チェーク! ネタは、自分にファッションの知識が皆無なので書けないと思います。
 というか、元ネタは『ネット版仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』なんですが、どれくらいのかたが見ましたかねアレ?
 スーパーヒーロータイムの番宣コントが好きな方には、全力でお勧めします。DVDの発売は12月11日、ディレクターズカットの追加ネタとか、あったらいいな〜


あとがき?

 ブログにも書きましたが、個人的諸事情故、しばらくサークル活動を休止することにいたしました。突然のことで申し訳ありません。
 しかしながら、フレッシュ等の視聴を辞める気はありませんし、出来る範囲で活動したいと思っています。まずはブログで、どうにか繋いでいきたいです。そして時折こんな軽い本を出せたらいいな、と。

 で、今考えているネタ。「フレッシュプリキュアディケイド! with シンケンジャー イクサの世界」。
 この世界は絶対正義によって支配され、あらゆる娯楽が奪われていた。特に子供が大人に媚びたり、大人が子供に萌えたりする表現は二次元・三次元問わず一切禁じられており、下着はおろか水着まで人前で見せることはできない。過剰な規制は止まらず、とうとう子供の写真を残すことすら禁じられた。
 大切な友達と可愛い水着で海水浴に行きたい、プールで25m泳げるようになりたい……そんな小さな願いのため努力し続けたが、その夢を奪われた病弱な子供のために、士一行、ラブ&美希&祈里は戦う。その姿に、この世界の仮面ライダー――イクサの装着者・ケイスケは心動かされる。
 一方、源太&せつなは、イクサ同様この世界を管理しているライダーに排除されかかる。その姿に大樹は驚きを隠せない……実の兄・海東純一=《仮面ライダーグレイブ》が、再びあの不気味な笑顔と共に立ちふさがったのだ。新しい主・メビウス総統のもと、新しい管理国家の在り方をテストしているのだという。
 今度こそ倒すしかないのか、諦めかける大樹を止めたのは、同じ追加戦士でありながら犬猿の仲のはずの梅盛源太。家族は大事にしてやれという源太、彼もまた幼い頃夜逃げで一家離散していた過去を持っていた。家族を知らなかったせつなも源太を後押しする。そしてケイスケも思い至る。自分が絶対正義を追い求めるそのきっかけは、自分が父を追い詰めたことにあったのだと――
 ……書けたら、どこかで発表しますね。でも源太の家族の話は本編でやりそうだな……

 さて『フレッシュプリキュア!』ですが、本当に面白いです。
 つくづく思うのが、この物語の登場人物は「自分一人で」決断するのがデフォルトなんだな、と。
 ラブ、美希、ブッキーは、それぞれがプリキュアだと知る前から、戦おうと決断した。だからせつなも、ラブに具体的なことは何も言われなくとも、自分自身で戦う意味を見つめ、自分自身で決断し変身した。その瞬間、瞳に光が宿ったのは、この時初めて「(この世界の)人間」東せつなが誕生したからでしょう。アカルンの力、プリキュアの力で人間になったのではない。出自がプリキュアか否かを決めるのではない。
 そしてミユキさんも、パッションがせつなだと知る前から、自分でプリキュアにはならないことを決断した。プリキュアでない者たちも、ラビリンスのFUKO侵略に立ち向かった。〈非日常〉の力で本音を無理矢理言わされても、誰のせいにするでもなく自分で、〈日常〉の力でフォローしてみせた。オードリーですら、プリキュアが来る前からラビリンスに立ち向かっていたでしょう。自分の仕事をするために。
 だからこそ、イース→パッション編で白眉だったのは、イースがせつなだと正体を知る前から、ナキサケーベで苦しむイースを、ピーチが助けに行ったこと。
(これを5で、絶望の仮面を付けさせられたギリンマくんやガマオくん、特にハデーニャさんに見せてくれていたら、と思います。何でか知らないけど苦しんでるからチャンス、相手の事情はいいから今だ! なんてことをするのが、普通の女の子だったんですかね。銃を向けられれば撃ち返すしかない、というのは戦場の理屈では? 無印後半でも、ジャアクキングに反抗したダークシードの事情には主人公側が全く絡まなかったし)
 当初は「ラブなんて犬の名前みたい」とか言ってた自分ですが(ラブは犬みたいな懐き方するなと今でも思う)、お爺ちゃん回で「もっと広い世界で通用する」愛を持ってほしい、って由来を聞いた時には脱帽しました。なるほど、名は体を表したわけですね。違う世界にも愛は通用し、せつなはせつなになった。
 あとは美希&ブッキーが、自分なりにイースに対して動いてくれていれば完璧だった。でもこれは、サウラー&ウエスターとそれぞれが絡んでいくため、だと信じたいです。その時こそ希望のプリキュア、祈りのプリキュアらしさを見せてほしい。さらに、サウラーが本に載ってない人間の心の力を知り始めた、ウエスターが「幸せを独り占めしたい(≒幸せになりたい)」と言い出した、という伏線もきっちり回収してほしい、です!
 ……ホント頼みます最近キャラ描写の細かさが減ってきてるというか、特にブッキーの「信じてる」の使い方が色々酷いというか、美希が言い訳しない理由がブッキーに分からずせつなに解説させておいて「信じてた」なんて言わせるんですか(第1版発行当日のフレッシュ放送分より)……

 ええ、でも昨日見たフレッシュ映画は面白かったんで期待し続けます! それではまた、どこかで。

奥付

『「今はこれが精一杯」な、同人誌未満ペーパー以上のネタ本』
2009年10月18日 第1版発行
2009年11月01日 第2版発行
2009年11月03日 Web版公開

文・構成:馳川HTB
編集・発行:別冊!勝手解釈

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